Kyoko Shimbun 2013.10.28 News

「魔法少女になりたくない」 将来の夢、ついにランク圏外 これは嘘ニュースです

 文部科学省は、5歳から12歳までの女児を対象に毎年行っている「将来の夢」調査を28日に公表した。調査結果では、長年上位だった「魔法使い(魔法少女、魔女っ子)」が149位まで急落。1970年の調査開始以降最低を記録した。

 子どもの職業観を知ることを目的に文科省が行っている「将来の夢」調査では、例年「お花屋さん」「ケーキ屋さん」「ペット屋さん」などが上位を占める。また、これら実在する職業と並んで「魔法使い」など空想の職業を挙げる女児も多いため、文科省では「あくまで参考記録」としながらも、回答として公表してきた。

 しかし、2011年以降この調査結果に大きな変化が起きている。1970年の調査開始以降、上位10職から外れたことがなかった「魔法使い」が11年には31位に、12年にはさらに順位を落とし59位に急落。13年ではついに記録圏外の149位にまで下がった。

 魔法使い人気の凋落について、報告書は「魔法使いが長年上位だった理由には、『魔法使いサリー』以降、『カードキャプターさくら』『プリキュア』シリーズなど、女児に夢を与える魔女っ子アニメが定期的にヒットしてきたという背景があるが、11年放送の『魔法少女まどか☆マギカ』(【用語解説】参照)のヒットが、この流れを歪めた可能性が高い」と分析している。

 また、文科省が同日公表した「将来なりたくない職業」調査結果でも、2011年以前には挙がったことがなかった「魔法少女」が、「死体洗い」や「政治家」と並んで上位に入っており、魔女っ子人気の低落を裏付けた格好だ。

 50年以上にわたり連綿と続いてきた魔法少女へのあこがれを絶望の淵に追いやったアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」だが、26日から公開が始まった劇場版で、その汚名を返上できるかに注目が集まる。

 魔法少女に詳しい京都大学黒魔術学部の坂本義太夫教授(悪魔論)は、劇場版について「序盤はメルヘンチックな描写が多かったが、なぜか中盤以降の記憶がない」と話した。

【用語解説】:「魔法少女まどか☆マギカ」
 2011年1月から放送のテレビアニメ。主人公の魔法少女・暁美ほむらが、クラスの保健係・鹿目(しかめ)まどかに保健室に案内されたことをきっかけに、宇宙に神と悪魔が生まれる物語。

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