君が代不斉唱の教諭、生徒から平手打ち 大阪 これは嘘ニュースです
今月2日、大阪府立放出(はなてん)高校で行われた2学期始業式で、国歌「君が代」を斉唱する際、起立斉唱をしなかった46歳の男性教諭に対し、複数の生徒が詰め寄って平手打ちをしていたことが26日分かった。生徒らは府教育委員会の聴取に対し「指導の一環だった」と話しているという。府教委の発表によると、始業式冒頭の「国歌斉唱」で、社会科を担当する46歳の男性教諭が起立の号令に従わずイスに座りつづけていた。またピアノの伴奏に合わせて君が代を歌う場面でも、口元が動いていなかったことを校長が確認、市教委に報告している。
国歌斉唱後、この教諭が不起立不斉唱だったことを知った生徒数人が、「教師がルールを破っていいのか」「公務員辞めろ」などと声を上げた。目撃した生徒によると、男性教諭は無視を続けたが、怒りが収まらない生徒数人が教諭に詰め寄り、計20数発平手打ちをしたという。教諭が抵抗しなかったため、ほどなく騒ぎは収まったが、当時壇上で始業のあいさつを行っていた校長は両手で耳をふさいで「あー」と大声を上げるなどして見て見ぬふりに徹していたようだ。
始業式終了後、同校では各クラスの担任を通じ、騒ぎについて口外しないよう生徒たちに伝えたが、複数の保護者から市教委に「校長が奇行に走った」という内容の問い合わせがあったことから、今回の事件が発覚した。
平手打ちを受けた教諭は男子バスケットボール部の顧問を務めており、同校をインターハイ出場に導くなどその指導力に定評があった。だがその一方で、長年にわたり「指導」と称して部員に殴る蹴るなどの暴行を加えたこともあり、過去に3度処分を受けている。今回騒ぎを起こした生徒の中には、「規律を正す手段として体罰が許されるなら、君が代を歌わなかった教師への体罰も許されるのではないか」と話す者もいるという。
大阪府では今月、府内の公立高校に対し、教職員が国歌を斉唱しているか口元を監視・報告するよう求める通知を出している。府教委では「体罰は認めない」という基本的なスタンスは崩さないとしながらも、平手打ちをした生徒の言い分に同調する委員も多いことから、まずは来年の卒業式における斉唱率100%達成を最優先事項として、来年3月の1か月間に限り、生徒による不斉唱教職員への「指導」を超法規的措置として容認する意向だ。