Kyoko Shimbun 2013.02.15 News

バレンタインおこぼれ市が開催 東京・池袋 これは嘘ニュースです

会場に設置された「おこぼれ箱」
  14日のバレンタインデーでチョコレートをもらいすぎた男性が廃棄したチョコを、何ももらえなかった男性に譲るリサイクル活動「バレンタインおこぼれ市」が、現在池袋を始めとする都内各所で開催されている。

 おこぼれ市は、モテる男性とモテない男性間におけるバレンタインチョコの需要・供給格差を平準化することを目的としたNPO「バレンタイン共産党」が主催するイベントで、毎年バレンタインデー翌日の2月15日に開催されている。

 08年の初開催後、モテる/モテない男性両方から注目を浴びるようになり、今年はメイン会場の池袋のほか、日暮里や西日暮里など14か所の駅前で行われるまでに拡大した。

 バレンタインチョコと他人に向けた愛情が無料で手に入るということもあり、メイン会場の池袋駅前には、義理チョコすらもらえなかった男性陣約300人が早朝から集まった。前日14日に大量のチョコをもらった男性が、紙袋3袋ほどもあるチョコを会場に設置された「おこぼれ箱」にためらいなく投げ捨てると、遠巻きに見ていた男性陣からは、大きなどよめきとともに、「死ね」「もげろ」など怨嗟(えんさ)の声が多く聞かれた。

 その後も、「イケメン」な男性たちが次々に大量の義理チョコ、本命チョコを廃棄していくと、待ち構えていた男性陣は我先にと殺到。自分とは全く無関係の他人に宛てられた本命チョコを狙う目はまさにハイエナそのものだった。会場を眺めていた女性(21)は「こいつらのチョコに青酸カリでも入っていればいいのに」と、苦々しそうに話す。

 他人の捨てたチョコを漁り、自分のものにするという行為について、イベントに毎年参加しているという他称「非モテ」の男性(30)は「おこぼれ市がなかった頃は、家族から『祐輔は大好きな猫からも(チョコを)もらえないのか』とあきれられた。今は本命チョコにたまに入っているラブレターを自分の名前に書き換えて読むのが楽しい」と、自信ありげに語った。

 「バレンタインおこぼれ市」は18日まで都内各所で開催。チョコの量が4トントラック1台分を越える場合は出張引き取りも行う。詳しくはNPO「バレンタイン共産党」のホームページ(http://www.kojiki.or.jp/)まで。

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