Kyoko Shimbun 2013.02.04 News

B787、機体名書き換えで運航再開へ 国交省 これは嘘ニュースです

塗装を737に書き換えたB787型機(右下は元の状態)
 バッテリーの発火事故による発煙で高松空港に緊急着陸するなど、運行トラブルが相次いでいる新型旅客機ボーイング787について、運航停止措置を指示していた国土交通省は3日、787型機の機体番号を「737」に塗り替えることで早期の運航再開に結びつけたい方針であることを明らかにした。

 B787型機は、米ボーイング社が満を持して発表した新中型旅客機。従来のB767型機に比べ燃費の効率が高く、長距離飛行に適しているのが特徴だ。これにより、従来大型機のみに頼っていた世界各国の都市を結ぶ直行便の増便が可能になるという。

 だが先月16日、山口県宇部空港発、東京国際空港着の全日空692便で、出発後まもなくバッテリーが発煙する事故が発生。機内に異臭が広がったとして、急きょ高松空港に緊急着陸した際、脱出用シューターで5人の軽傷者を出すトラブルが起きた。国交省の運輸安全委員会はこれを重大インシデント(【用語解説】参照)と認定。現在全てのB787型機について運航停止措置を取っている。

 事故原因はまだ調査段階だが、世界中で多発しているバッテリートラブルは、全て787型機で起きていることが判明している。これらを踏まえ、事故防止に向け改善すべきは「787」という機体番号にあると結論付けた運輸安全委員会では、機体に明記されている「787」の塗装をうまく「737」に塗り替えることでトラブルを回避し、世界に先駆けて運航を再開させたい意向だ。

 日本が保有するB787は世界最多の24機。これら全ての「8」を「3」に塗り直すにはあと数週間程度かかるという。

【用語解説】:「重大インシデント」
 実際には重大事故に至らなかったものの、その可能性が潜在していた事例を示す安全工学の用語。具体的には「学校の先生を『お母さん』と呼びかけそうになった」「男性アイドルとの交際を週刊誌に報じられたものの、頭を丸刈りにすることで脱退を回避した」などが重大インシデントとして挙げられる。

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 ボーイング、エアバスの2大旅客機メーカーが21世紀に初めて出した新型機が787とA380。両機はほぼ同時期に開発されたが、そのコンセプトは大きく異なる。787が燃費効率に優れた中型機なのに対し、A380は史上最大の超大型機。

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