男性滑り殺したバナナに死刑判決 仏最高裁 これは嘘ニュースです
見た目の通りふて腐れたバナナ被告
仏ボジョレー通信が伝えた。事件は2009年6月、フランス南部タラスコン市に住むフリュイ・セゾンさん(36)が自宅前の階段に落ちていたバナナの皮に滑って後頭部を強打、病院に運ばれたがまもなく脳挫傷で死亡した。地元警察は階段に置いてあったバナナを殺人の疑いで逮捕。翌2010年起訴に至った。
第一審ではバナナにフリュイさんを殺そうとする意図があったかどうかが争点になったが、被告のバナナはどす黒い顔で公判中終始黙秘を貫いたため、事件の真相は解明されないまま結審。未必の故意を主張した検察側が認められ、求刑通り死刑が言い渡された。同日、バナナ側弁護団は判決を不服として控訴した。
2011年8月に始まった第二審でも被告のバナナは腐臭を漂わせたまま終始黙秘。裁判長が何か話すよう呼びかけたがバナナは何の反応も示さず、第一審よりもさらに青黒いたたずまいで被告席に座ったままだった。弁護団は「バナナはただそこにいただけであって、フリュイさんを滑らせて殺す意図は全くなかった」と、無罪を主張したが、「バナナという存在そのものが凶器。まして階段にバナナが置いてあれば人が死ぬかもしれないことは、あらかじめ十分予測できた」という検察側と真っ向から対立。主張は平行線をたどったまま結審した。
10月、第二審は被告のバナナに対し第一審と同様、死刑判決を言い渡した。弁護団は即日最高裁に上告。最終的な司法判断を待つことになった。
12月14日、最高裁はバナナ側弁護団の上告棄却を決定。第一審、第二審の死刑判決を支持し、バナナの死刑が確定した。フランスの裁判史上、人間以外の生物に死刑判決を言い渡したのはブタを絞首刑に処した中世の動物裁判以来約600年ぶり。当日は国内全てのテレビ局が最高裁前で生中継をおこなった。
バナナに詳しい京都大学農学部・坂本義太夫教授(果実学)は「いくらなんでもバナナが死刑だなんて、そんな…」とコメントしたところで、本紙記者のテレホンカードが切れてしまった。
絞首刑はバナナの首が見つかり次第、すみやかに執行される予定。