ジョブズ氏の魂、新型iPhoneに宿る これは嘘ニュースです
ふっさりはしていないが、まだふっくらしていた頃の故スティーブ・ジョブズ氏
「iPhone4S」は昨年発売の「iPhone4」の改良型。デザインはそのままだが、基本ソフトのアップグレードや、内蔵カメラの画質向上など多くの点で改良が加えられた。
中でも今回最も大きな改良は「Siri」と呼ばれる対話型検索機能だ。従来の音声検索では「アメリカ人、ホットドッグ」のように単語に区切って話しかける必要があったが、Siriでは「どうしてアメリカ人はあんなに口の回りをケチャップで真っ赤にしてまでホットドッグを大量に食べるの?バカなの?死ぬの?」のように通常の口語体で話しかけても内容を認識し、それに対して適切な回答を提示する。またプレゼンで「君は誰か?」と問われた際、Siriは「控えめなパーソナルアシスタントです。」と答え、来場者の笑いを誘っていた。
ところが、会場で展示された4SでSiriを試した人物が「こんにちは、スティーブ。」と話しかけたところ、「やあ、何だい?(Hello,lads?)」と返答したことから、「Siriの正体はジョブズ氏ではないか」との憶測が飛び交い始めた。また別の人物が「アンテナの調子がよくないようだ。」と話しかけると、「それは他のスマートフォンでもよくあることだ。」とコメントしたことが、人格移植疑惑にいっそうの拍車をかけた。
アップル社は5日、同社のホームページでジョブズ氏の死去について、「彼の魂はアップル社の根幹として永遠に残り続ける」とのコメントを発表。同時に4S内蔵のSiriに、いわば「ジョブズ氏の魂」とも呼べる人格プログラムを導入していることを明らかにした。
「iSteve(アイスティーブ)」と名づけられたこの人格移植プロジェクトは、ジョブズ氏が膵臓がんを患っていることが判明した04年から、本人の指示により極秘に開始。今年9月末の段階で氏の基礎人格の96%までデータベース化を完了させた。データ量は250エクサバイト(1テラバイトの2.5億倍)に上ったという。4Sに導入されたSiriはこの擬似人格iSteveプロジェクト実用化の初期段階に当たるとみられる。
数々の革新的なデジタル製品を生み出してきた「天才」ジョブズ氏の死去にともない、アップル社の経営を危ぶむ声もあるが、この懸念に対し同社広報は「これからもアップルは人々を驚かせ続ける。そう、iSteveならね。」と不安を払拭するコメントを発表した。