「買わなきゃハドソン」 ハチ助さん死去 39歳 これは嘘ニュースです
ハチ助さんとハドソンロゴ
ハドソンは1973年設立。当初はパソコン機器の販売を行っていたが、84年、任天堂のゲーム機「ファミリーコンピューター(ファミコン)」に参入。80年代半ばにはシューティングゲームの全国大会「ハドソン全国キャラバン」を大々的に開催するなど、ファミコン業界のトップランナーとして存在感を示していた。またこのキャラバンに登場した「高橋名人」こと高橋利幸さんは秒間16連射で一世を風靡(ふうび)、「ファミコン名人」ブームのさきがけとして広く知られた。
同社が手がけ大ヒットさせた人気ゲーム「ボンバーマン」「桃太郎電鉄」はパーティーゲームとして今もなお広く親しまれている。また「サラダの国のトマト姫」「北へ。」など一部のユーザーから長きにわたって熱狂的な支持を受け続けるソフトも数多く生み出してきた。
これらゲーム史の一時代を築いたソフトには全て「HUDSON」のロゴと共にハチ助さんの姿があった。またハチ助さんは同社のテレビCMにも登場。「買わなきゃハドソン」のフレーズは、その後同社の売り上げ不振と共に「買ってもハドソン」という皮肉を生むことにもなったが、それだけこのフレーズが人口に膾炙(かいしゃ)した証でもあった。
05年、コナミの子会社となったあともハチ助さんは同社の看板として活躍してきたが、今回吸収合併が決まったことにより、ハチ助さんの消滅も決定した。社内では吸収合併が完了する3月1日まで存続を望む声もあったが、ハチ助さん本人の希望により、この日の安楽死が決定した。
立会人によると、ハドソン社内広報ルームに現れたハチ助さんは、医師からの安楽注射を受け入れ、静かに息を引き取った。
最期の言葉は「バーイ、ハドソン」だったという。