Kyoko Shimbun 2011.07.13 News

銀閣寺の銀箔塗布作業始まる 今冬にも完成 これは嘘ニュースです

塗布作業は夜を徹して行われている
 室町時代建立の京都の鹿苑寺(金閣寺)と並んで知られる慈照寺(銀閣寺)の銀箔塗布作業が今月11日から始まっている。全体が金箔で覆われ金色に輝く金閣寺に対し、銀閣寺は黒漆塗りの木造建築であることから、長年観光客の不満も多く、観光収入に頼る京都市としてはようやく重い腰を上げた格好だ。

 「銀閣寺」として広く知られる慈照寺銀閣は、室町幕府8代将軍足利義政によって建立。3代将軍義満の建てた鹿苑寺金閣を模して作られたとされる。だが全体を金箔で覆った金閣と異なり、銀箔は貼られておらず、その原因には「財政事情の関係であきらめた」など諸説ある。

 壮麗な金閣に対し、古くは江戸時代の観光案内書にも「地味で見所無し」と言われてきた銀閣だが、今日でも「札幌の時計台」と並ぶがっかり名所として不評は絶えない。国際的な観光都市を目指す京都市では、このような不評が続けば市の観光収入に影響が出ることは避けられず、任天堂への税収依存度が90%を超えるとして、昨年度市議会で銀閣の銀箔塗布に関する予算を可決。8億円を計上した。

 11日から始まった作業は今年いっぱい続き、来年1月中の完成を目指す。市の担当者は「札幌の時計台も銀箔を貼ってみては」とリニューアル版銀閣の完成に自信の程をうかがわせた。

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