『号外!!虚構新聞』発売開始 早朝から長蛇の列 になればいいのに
JR大阪駅では本を求めて長蛇の列が続いた
JR大阪駅前にある「鴻池書店大阪駅前店」では、今日の発売に合わせ、通常営業より4時間早い朝5時から開店。店頭には130人ほどが行列を作っていた。店員によると、ここまで大規模な行列は『ハリー・ポッター』以来だという。深夜1時から並んでいたという先頭の女性は「この日をまだかまだかと待っていた。内容は知らないが、ヒロ君だったらどれだけかったるくて冗長で読みにくくて誤字脱字があっても全て許せる」と話した。
また、JR京都駅構内の「塩小路ブックス」でも数十人ほどの行列ができていた。並んでいた男性の一人は「前作の『天皇論』がおもしろかったので、今回もよしりんに期待しています。最近なぜか特別編の『~~論』ばかり乱発している理由が気になるが、このビッグウェーブに乗るしかない」と期待を寄せていた。塩小路ブックスの店員によると、初動としてはまずまずの反応だという。
JR膳所(ぜぜ)駅前から歩いて5分のところにある虚構新聞社本社ビルでは、社主のUK氏が『号外!!虚構新聞』発売を記念してサイン会を開催。本社前の販売コーナーでは朝5時からサイン本300冊を用意したが、誰も来なかったため予定を切り上げて終了した。なおUK氏は寒空のもと6時間待機を余儀なくされたため、風邪を引いて寝込んでしまったという。
『号外!!虚構新聞』はインターネットのニュースサイト『虚構新聞』を書籍化したもの。過去6年間に掲載された400本以上の記事から厳選した記事に、新たに書き下ろしを加えた約240本の虚構記事を収録している。価格は500円(税込)。
▽虚構新聞社社主UK氏の話
「今日発売の『号外!!虚構新聞』は、読者さまの本棚にいつまでも置いていただけることを願って作りました。本紙は「気鋭の新人」として文学賞を取ったわけでもないし、日本人の血を目覚めさせる愛国的作品でもありません。けれども、それらの本に負けず劣らず楽しんでもらえるように、また、ふと思い出して何度も読み返してもらえるように、がんばって作り上げましたのでぜひぜひ読んでみてください。ゲフン、ゲフン。もう寝る。」