反日デモ集会で集団食中毒 中国・福建省 これは嘘ニュースです
20日付の中国系香港紙「百三十右」は、19日に福建省で起きた反日抗議集会で800人を超える食中毒者が発生したと伝えた。日本製食品の不買と同時に、国産食品の需要拡大を訴えるために開かれた集会だったが、持ち寄った国産食品に大量の農薬や添加物などの薬品類が残留していたことが食中毒の原因と見られる。今のところ死者の報告はない。抗議集会は福建省の省都・福州で行われた。この日福州では学生ら若者を中心とした反日デモが発生。中国当局の発表では参加者は5千人ほどだと言う。デモの参加者は市内にある日本料理店に押し入って無銭飲食するなど、一部暴徒化する場面もあったが、現在は平静を取り戻している。
参加者は市内中心部を行進したあと、中央公園に集合。ラジオなど日本製品を破壊したり、日の丸を焼くなどのパフォーマンスをおこなった。さらに日本製食品ボイコットを訴え、国産食品のみを持ち寄った夕食会を公園内で開催。中国産野菜やギョウザなどを味わった。
「デモの参加者が急に苦しみ始めている」と当局に通報が入ったのは、夕食会の最中だった。1千人を超える参加者の多くが吐き気や腹痛を訴えはじめ、中央公園には多くの救急車が殺到。市内の病院に次々と搬送されていった。病院などの発表によると、搬送者は800人程度。ほぼ全員が食中毒症状や薬物中毒の症状だという。
この集団食中毒の主な原因は中国産野菜や中国産冷凍食品に残留している有機農薬によるものだという見方が強い。中国では有機農薬は殺虫剤として大量に用いられることが多く、有機農薬「メタミドホス」が残留した中国産ギョウザが日本に輸入された2008年の「中国毒ギョウザ事件」は記憶に新しい。
夕食集会の参加中に腹痛を訴えて病院に運ばれた中国人学生(22)は「反省の態度を見せるまで絶対に日本製品は買わないが、大根とゴボウだけはパナソニックやトヨタのもので我慢してやる」と悔しさをにじませていた。