Kyoko Shimbun 2010.07.22 News

「私がパウルを操った」 飼育員告白に衝撃 これは嘘ニュースです

 サッカーのワールドカップ南アフリカ大会で、予言した8試合全てを的中させて世界中から脚光を浴びたタコのパウル君について、予想に使う餌の分量を変えて意図的に誘導していたと、パウル君を飼育している水族館の男性職員(25)が告白した。地元ドイツのタブロイド紙「アーシュ・ロッホ」が20日、伝えた。

 この職員は、パウル君のえさ係として07年から世話に当たっていた。取材に対し職員は「子どもの頃から、少し先の未来が見えることが多かった。自分が予言者として名乗り出ると世間を騒がせてしまうので、パウルが予言することにすればジョークで済むだろうと思った。今は反省している。」と話した。またパウル君については「あれは食欲旺盛(おうせい)な普通のタコだ。」と断言した。

 パウル君フィーバーに沸いていた地元ドイツのオーバーハウゼン水族館はこの報道を受け、翌21日、急きょ記者会見を開いた。会見の中で館長のステファン・ジョブズ氏は「これはパウルだけの問題ではない。水族館で飼われているタコ全体の問題だ。」と主張した。

 さらに世界各国のタコもパウル君と同様に分量の多いえさを選ぶことをデータで示したうえ、「どんなタコでも自分にとって良いえさを取るに決まっている。」と説明。「どうしても納得がいかないなら、入場料は返す。」との対応策を示したが、最後まで謝罪の言葉はなかった。

 今後のパウル君の処遇について会場の記者から問われると、ジョブズ氏は「パウルはさっきここに来る途中、ホオジロザメのペテロ君の水槽に投げ込んできた。」とだけ話し、席を立った。

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