藤子不二雄漫画賞に『虹のビオレッタ』 これは嘘ニュースです
19日、第1回藤子不二雄漫画賞の選考会がおこなわれ、最優秀賞にクリスチーネ剛田さん(24)の『虹のビオレッタ』が選ばれた。藤子不二雄漫画賞は、まんが家・藤子不二雄氏の功績をたたえるとともに、漫画界の一層の発展を願うことを目的に昨年3月に創設された。この1年間に発表された全ての漫画・同人誌を対象にし、選考委員8名が審査に当たった。
最終選考に残った6作品のうち、同人作品『虹のビオレッタ』の作者・クリスチーネ剛田さんが最優秀賞に選ばれた。数ある漫画賞の中で同人作品が選ばれたのはこれが初めて。
『虹のビオレッタ』は、主人公の少女・ビオレッタの成長物語。憧れの存在である少年・モテオに対する恋心の機微を10年間にわたって描いた120ページの長編作品。「非常にシンプルな構成でありながら、主人公ほか登場人物の心情の錯綜をていねいに描いている。また、画力も非常に高いうえ、オリジナリティがある。」(選評より抜粋)。
クリスチーネ剛田さんには、藤子A先生より盾と賞状、副賞として賞金100万円が送られた。同作品は9月に一般発売される予定。
▽クリスチーネ剛田さんのコメント
「今回このような栄誉に授かり、大変うれしく思います。この喜びを同人仲間の茂手さんや、活動を陰で支えてくれた兄をはじめとする家族に伝えたいです。今後は次回作の『愛フォルテシモ』の完成に全力を注いでいきます。本日はありがとうございました。」