Kyoko Shimbun 2021.12.24 News

アベノマスク活用した巨大スプラウト園が開園 東京ドーム2個分 これは嘘ニュースです

アベノマスクを苗床にした「マメノマスク農園」第1号温室
 新型コロナウイルス対策として政府が昨年配布した布マスク「アベノマスク」を苗床として利用し、カイワレなどのスプラウト(新芽)類を育てる「マメノマスク農園」が23日、東京都千代田区内に開園した。耕作面積は東京ドーム2.3個分。アベノマスクを使った大規模農園は日本初だという。

 カイワレ、ブロッコリースプラウト、豆苗の3種を栽培する。家庭に眠るアベノマスク6千枚を収集して敷地内に作った第1号温室では、みずみずしく発芽したカイワレが育つ。

 千葉県で落花生農園を経営する小豆田永遠さんが開園した。今年春、友人の厚生労働省幹部から「大量のマスクが倉庫に死蔵されたままになっている。8千万枚くらいある」と聞かされた。保水性の高いアベノマスクが優れたスプラウトの苗床であることを知っていた小豆田さんは、「いずれ安く払い下げてもらえるのではないか」と、すぐに事業化に取りかかった。

 8千万枚を全て苗床として活用すれば、東京ドーム2.3個分に相当する約10万6千平方メートルの苗床が確保できると試算。10月、経済産業省の友人を通じて千代田区内に11万平方メートルの農地を確保し、温室の建設を始めた。

 岸田文雄首相は21日、財政資金効率化を理由に、年度内をめどにマスクを廃棄すると表明。また希望者には無料で配布する方針を示した。小豆田さんは8300万枚ある在庫を全て引き取ると厚労省に打診した。現在返答を待っている状態だという。

 費用対効果の面から、アベノマスクを「世紀の愚策」「税金の無駄」などと批判する声は多い。しかし小豆田さんは「それは近視眼的なものの見方ではないか」と疑問を呈する。

 「スプラウトの苗床として活用すれば、光合成で酸素を放出するので、炭素の排出量を減らすことができます。それにマスク8300万枚分のスプラウトを育てれば、スプラウトの自給率は4000%まで上昇します。これをきっかけに、日本人がスプラウトを中心にした食生活に切り替えれば、食料自給率の改善に寄与できるだけでなく、ビタミンやミネラルを多く含む健康な食生活による生活習慣病の予防にもつながります。まさに『一石三鳥』ですよ」

 安倍政権に対する小豆田さんの評価は高い。

 「アベノマスクという名を借りたスプラウトの苗床を、これほどの短期間に、前例のない規模で、しかも無料で民間に提供してくれた点で安倍さんはもっとほめられるべきです。景気は取り戻せませんでしたが、日本にスプラウトを取り戻した偉大な政治家として後世に名を残すと思います」

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