全自動除夜の鐘、設定ミスで鳴りやまず 長野・呪曼寺 これは嘘ニュースです
長野県・呪曼寺の釣鐘堂
呪曼寺では昨年4月から、僧侶の負担軽減のため、ロボットアームが撞木(しゅもく)を操作する全自動鐘つき機を導入。最大3トンの重さまで持ち上げる出力と災害時でも鐘をつける非常用バッテリーを備えた最新型で、毎日午前6時と午後5時に鐘をつくようタイマーをセットして使っていた。
住職は大みそかの31日夕方、除夜の鐘用につく回数を108回に設定したあと、午後10時に就寝。翌午前5時ごろ「除夜の鐘がまだ終わらない」という近所からの知らせで目覚めた住職が釣鐘堂に駆けつけたところ、ロボットアームは108回を超えても鐘をつき続けていた。
住職は取材に対し「鐘つき機の回数設定ボタンに『108』と打ち込んだはずが、『8』のボタンが何かに引っかかって押したままになっていたようだ。表示を見たら『108888888888』になっていた」と話す。
ロボットアームはバッテリーが切れるか1088億8888万8888回鳴らし終わるまで作動させておくしかなく、仮にバッテリーが切れなければ、この先17年以上にわたって昼夜、除夜の鐘の音が響き渡ることになる。
早朝は騒音に耐えかねた近隣住民が寺務所に押しかけ、一時住職と小競り合いになる場面もあったが、午前9時ごろには住民の表情が穏やかになり続々と帰宅の途につくようになった。
住職は「怒りも煩悩の1つですから」と合掌すると、午前中のさい銭を数えるため寺務所に戻っていった。
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