Kyoko Shimbun 2017.01.01 News

全自動除夜の鐘、設定ミスで鳴りやまず 長野・呪曼寺 これは嘘ニュースです

長野県・呪曼寺の釣鐘堂
 長野県の呪曼寺で31日からつき始めた除夜の鐘が翌日になっても鳴りやまないトラブルが起きていることがわかった。全自動鐘つき機の設定ミスが原因とみられる。鐘は現在も5秒に1回の正確なペースで鳴り続けており、止まる気配を見せない。

 呪曼寺では昨年4月から、僧侶の負担軽減のため、ロボットアームが撞木(しゅもく)を操作する全自動鐘つき機を導入。最大3トンの重さまで持ち上げる出力と災害時でも鐘をつける非常用バッテリーを備えた最新型で、毎日午前6時と午後5時に鐘をつくようタイマーをセットして使っていた。

 住職は大みそかの31日夕方、除夜の鐘用につく回数を108回に設定したあと、午後10時に就寝。翌午前5時ごろ「除夜の鐘がまだ終わらない」という近所からの知らせで目覚めた住職が釣鐘堂に駆けつけたところ、ロボットアームは108回を超えても鐘をつき続けていた。

 住職は取材に対し「鐘つき機の回数設定ボタンに『108』と打ち込んだはずが、『8』のボタンが何かに引っかかって押したままになっていたようだ。表示を見たら『108888888888』になっていた」と話す。

 ロボットアームはバッテリーが切れるか1088億8888万8888回鳴らし終わるまで作動させておくしかなく、仮にバッテリーが切れなければ、この先17年以上にわたって昼夜、除夜の鐘の音が響き渡ることになる。

 早朝は騒音に耐えかねた近隣住民が寺務所に押しかけ、一時住職と小競り合いになる場面もあったが、午前9時ごろには住民の表情が穏やかになり続々と帰宅の途につくようになった。

 住職は「怒りも煩悩の1つですから」と合掌すると、午前中のさい銭を数えるため寺務所に戻っていった。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<GOODS>ジュマンジ

 いじめられっ子のアランが、ある日ふとしたことから土の中に埋もれていた木箱を見つける。
“JUMANJI”ゲーム盤での出来事が現実にも起きてしまう、この世で最も危険なゲーム。そうとは知らず、帰宅したアランは、ガールフレンドのサラと早速ゲームを始めてしまう…。

社主ピックアップ

社会

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ