Kyoko Shimbun 2016.07.12 News

「疑似科学信じやすい」9割はO型 千葉電波大 これは嘘ニュースです

疑似科学を信じやすいO型血液(顕微鏡写真)
 星座占いや空飛ぶ円盤など、科学的根拠のない疑似科学を信じやすい人の9割が血液型Oであるとの研究結果を、千葉電波大学の研究チームが発表した。論文は英科学誌「フェノメノン」夏休み特集号に掲載される。

 千葉電波大医学部の研究チームでは、10代から80代までの男女3千人を対象に疑似科学に関するアンケート調査を実施。「空飛ぶ円盤」「星座占い」「ホメオパシー」など疑似科学とされる25項目について、信じるかどうかをその理由とともに尋ねた。

 調査によると、全項目について「信じない」と答えたのは18.8%(564人)と少なく、8割以上がどれか1つ以上を「信じる」と回答した。項目別では「星座占い」「手相」といった民間信仰に根付くものや「ホメオパシー」など科学的装いを帯びたものでは信じる割合が高かった。特に「水素水」は84.3%が効果を信じると答えており、一般人が科学者より芸能人を信頼しやすい傾向を示唆する結果となった。信じる理由については、いずれの場合も「当たっている(効いている)から」が最多で、個人の感想を超える説明ができた人は1人もいなかった。

 さらに回答者の中でも、特に20項目以上について信じると答えた「信じやすい人々」33人の傾向について詳しく調べたところ、9割以上に当たる31人の血液型がOであることが確認された。「O型は男女ともおおざっぱでマイペースな性格のため、反証可能性の有無など、それが疑似科学であるかどうかを気にしないタイプ」と推測する。

 論文は「21世紀になってもまだこのような原始的な疑似科学に惑わされる人が後を絶たないのは、科学に携わる者として遺憾である」との結論で締めくくられている。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>奇妙な論理〈1〉―だまされやすさの研究

 「相対論は嘘である」「進化などなかった」「虹彩を見れば病気がわかる」など、壮大な科学理論から健康上の身近な問題まで、奇妙奇天烈な説を標榜する者は跡をたたない。なぜそれらにたやすく騙されるのか? 世に蔓延する擬似科学の驚くべき実態を、科学解説書の第一人者がシニカルかつユーモアあふれる筆致で描く。「トンデモ科学を批判的に楽しむ」態度の先駆を成す不朽の名著。

社主ピックアップ

科学

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ