Kyoko Shimbun 2024.06.08 News

AIの健全な成長見守る「PTAI」発足 「俗悪コンテンツ」順位公表も これは嘘ニュースです

健全なAI見守る団体「PTAI」設立
 生成AIの健全な成長を促すための団体「全国PTAI(Parent-Teacher of AI)」が7日、発足した。AIに学習させたくないテキストや動画などのデータを「俗悪コンテンツ」として毎年発表するほか、「有害コンテンツ」の追放運動などを積極的に行うとしている。

 生成AIはインターネット上に存在するテキスト、画像、動画などあらゆるデータを学習する。そのため、データの中に差別的言動や暴力、虚偽が含まれると、AIが推論、生成するコンテンツの精度に悪影響が及ぶ可能性がある。

 設立の目的について、設立趣意書では「学習に不適切なデータをネットから排除し、健全な学習データのみ残すことでAIの健全な発達・成長を促す環境を整備する」としている。

 発起人の純澄健(すみずみ・たける)代表は「善悪の判断がつかないAIは未熟な子どものようなもの。不健全なデータを生成しないよう大人が正しい方向に導いていかなければならない」と話す。

 具体的な活動としては、AIに学習させたい良質なデータを提供するサイトやイラストレーター、動画配信者を「PTAI推薦コンテンツ」として認証。一方で、差別的、暴力的な言動にあふれるネット掲示板、偽ニュース配信サイト、わいせつな画像制作者、「迷惑系」「暴露系」などと呼ばれる動画配信者などを「俗悪コンテンツ」としてランキング形式で毎年公表する。

 これらのデータをAIの学習対象から排除するよう開発者に呼びかけるほか、運営者にネット上からの追放、削除を要請する方針だ。また、SDカードやUSBメモリに入った有害データを回収、処分する「有害データ回収ポスト」も全国に設置する。

 活動費を捻出するため、AI開発者やAIソフトウェア開発者は、全員原則5年以内に入会を義務付けるよう今後国に働きかける。将来的には、半導体メーカーと提携し、AIの学習や推論に欠かせない画像処理装置(GPU)の購入にベルマークを利用できるようにしたいという。

 入会はあくまで「原則」だが、純澄代表は「会費を出さない非会員と会員の間で待遇が異なるのは当然」と説明。非会員の開発者はPTAI認証を受けた良質な学習データを利用できなくなるほか、5世代前のGPUしか購入できないなど、不利益を被る可能性があるという。

 AI学習に詳しい人工霊長類学研究センターの坂本義太夫上級研究員は「一方的に俗悪コンテ(PTAIはこのサイトを俗悪コンテンツと判定しました。以降のデータを削除します。)

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