絶対濡れない「21世紀の傘」、量子もつれ応用で 千葉電波大 これは嘘ニュースです

量子もつれを利用した「濡れない繊維」(千葉電波大提供)
量子もつれは、対になる一方の粒子の状態を観測した瞬間、どれほど離れていても他方の粒子の状態が確定する物理現象。従来のコンピューターの性能をはるかに上回る量子コンピューターの基幹技術としても注目を浴びている。
チームは、この現象を利用した繊維「エンタン」を開発。「エン」と「タン」で対になる2種類の繊維は量子的に同調しており、エン繊維を構成する分子が水分子と相互に干渉して濡れたことが観測された瞬間、タン繊維と水分子の干渉が遮断されて乾燥が確定する。
また、タン繊維の密度と配置を最適化することで、繊維の周囲数十センチの空間を乾燥状態として確定させる「ドライオン場」という特殊な量子場を形成。観測されるまで濡れているか乾いているかが決まらない「シュレディンガーのパンツ」と呼ばれる未確定状態の完全制御に成功した。
エンタン製衣類を使った実証実験では、タン製の衣類を身につけた被験者は土砂降りの屋外を1時間歩き続けたが、全く濡れることがなかった。エン製の衣類を着た同調者が、実験室で1時間シャワーを浴び続けていたためだ。
唯一の課題は、利用者と同調者の行動制御だ。実験中、タン側の被験者が煮えたぎるおでんを誤ってズボンに落としたところ、実験室でシャワーを浴びる同調者のズボンが突然高温のおでんのつゆで濡れる事故があった。量子テレポーテーション効果によって同調者側に熱々おでんが送られた可能性が高いという。太ももに大やけどを負った同調者は現在、8億円の損害賠償を求める訴えを、おでんを提供した居酒屋に起こしている。
事故について、チームは「この技術が全人類にもたらす恩恵に比べれば、無視して差し支えないレベル」として黙殺。見切り発車でアパレル企業との事業提携を発表した。既存の設備を応用して製造できることから、年内にもタン製レインコート10万着の発売を目指す。製造と人柱は人件費が安い海外に委託する。
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