水分100%のキュウリ開発 「心の壁」破り液体に還る 千葉電波大 これは嘘ニュースです

収穫された水分含有率100%のキュウリ(千葉電波大提供)
一般的なキュウリの水分含有率は95%程度と他の野菜に比べてとりわけ高く、「ほぼ水」とも言われてきた。1996年、英オックスブリッジ大学がキュウリから炭水化物を除去した含有率98%のキュウリの開発に成功。これをきっかけに世界各国の大学が「キューカンバー・チャレンジ」として、水分含有率を競ってきた。
2014年には米プロンストン大が無機質など水分以外の成分を全て除去したキュウリを開発。栄養分がゼロになったキュウリは、原理的には水になるはずだったが、同大のキュウリは個体として形状を保ち続けた。各国の研究機関が分析を試みたが、原因の特定には至らず、キュウリを維持する未知の成分は「ラスト0.1%の壁」として残り続けた。
千葉電波大の研究グループは、この壁の正体をキュウリが持つ「心の壁」とする仮説を立て、今年6月から検証を開始。プロンストン大の無栄養キュウリの苗をぬるま湯につけたり、ブドウ糖を溶かした甘い汁を吸わせたりするなど過保護の状態に置いて温室内で育てたところ、約50日後から水風船が割れるように次々と果実が破裂。淡い緑色の液体になったという。
研究を主導した春月教授は「キュウリは攻撃的で猜疑(さいぎ)心の強い不完全な野菜。表皮のトゲに象徴されるその心の壁を壊すには、苗の段階から徹底的に甘やかす必要があると考えた。キュウリの魂を果実から解き放つ儀式とも言える」と説明する。
グループでは、個体の境界を失わせて水分含有量を100%にする技術を、他の野菜やヒトにも応用できるよう研究を進めたいとしている。
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