蚊から身を守れ! 防蚊護身術に人気殺到 これは嘘ニュースです
儒学者・貝原黒雲斎(1756~97年)
防蚊護身術は、江戸中期の儒学者・貝原黒雲斎(1756~97年)が発案。その著書「防蚊事始」の前半では独特の呼吸法と食事療法について記している。蚊は人間の呼気などに含まれる二酸化炭素に反応して近づくことから、「四半時息を止むる事」「肉食厳禁」などの対策は現代でも通用する部分が多いという。
だが、今日護身術として活用されているのは、同書が後半で指南する「蚊に襲われた時の対処法」だ。
デング熱についての報道が始まって以降、問い合わせが急増しているという防蚊護身術について、指導者でつくる「全国防蚊護身術協会」の会長兼副会長の貝原雲龍氏(40)に話を聞いた。
貝原氏によると、防蚊護身術には蚊に刺されないための「回避」、血を吸われている最中の「反撃」、血を吸われてしまった後の「治癒」の3つの行動段階があるという。
「まず「回避」では、蚊が耳元で羽音を立てた瞬間、地面に身を投げ、そのまま十数メートル横転します。これでほとんどの蚊は相手を見失いますし、地面を転げまわることで体についた蚊もそのまま退治できるのです」(貝原氏)
「次に「反撃」ですが、蚊の針が皮膚に刺さった瞬間、血管に力を入れることで、蚊の体内に大量の血を送り込んで内部から破裂させます。ただ、血管周囲の筋肉をコントロールするための鍛錬が必要で、習得には少なくとも十数年かかります。ですので、基本的に初心者には「回避」を学んでもらうことが多いですね」(同)
「最後に万が一蚊に血を持っていかれてしまった後の「治癒」ですが、刺された患部をかきむしらず、ムヒかキンカンをやさしく塗ります。ウナコーワでも構いません。これは私が新たに編み出しました」(同)
またデング熱感染の拡大が危惧されるなか、我々が身近でできる対策についても尋ねた。
「外出時には虫よけスプレーを、屋内なら置くだけ式の蚊取りマットなんかをつけておくといいと思います」(同)