「Wii Uじゃない」 父親殴った息子を逮捕 これは嘘ニュースです
父親が誤って買ってきたテレビゲーム機
調べによると、男は8日発売の任天堂の新型テレビゲーム機「Wii U(ウィー ユー)」を発売日に手に入れるよう父親に依頼。頼まれた父親は会社を欠勤し、7日朝から「Wii U」を求めて都内の家電量販店などをまわって歩いたという。
だが、任天堂が6年ぶりに発売する新型テレビゲーム機ということもあり、全ての店舗がすでに予約を終了。父親は当日販売分を手に入れるため、夜10時ごろから池袋の家電量販店前に並んだ。この日の東京は寒冷前線の通過に伴って、ぐんぐんと気温が低下。氷点下2度という厳しい寒さと吹きすさぶ北風のなか、父親は「Wii U」を待ちわびる息子を思いつつ厳寒を乗り越えた。
翌8日早朝、量販店の前には「Wii U」を求める約200人が父親を先頭に行列を作り、9時の開店を待った。
朝10時、父親が帰宅。一晩並んで手に入れた「Wii U」を息子に手渡し、そのままベッドに向かおうとしたところ、背後から息子の叫び声が聞こえたという。父親は振り返る間もないまま、頭部に痛みを感じ、そのまま昏倒。息子は朝食で食べようとしていた食用フランスパン(パン渡り50センチ)でさらに父親を殴り続けた。
まもなく、この日のために母親がすでに自宅2階に待機させていた西世田谷署員が現場に駆けつけ、息子を傷害の現行犯で逮捕した。父親は頭部から出血して全治1週間のけがを負ったが、命に別状はない。
西世田谷署の事情聴取に対し、息子は「父が持ち帰った箱を見た瞬間に激昂してしまった」と供述。我を忘れてしまったため、父親を殴った記憶はあいまいになっているという。また「確かに今度の「Wii U」は手元のコントローラーに画面があるとは言ったが、手元に画面さえあれば何でも「Wii U」になるわけではない。そろそろ父はわざと間違えて買っているのではないかという気がしてならない」とも話している。
西世田谷署では、この種の間違いによる親子関係のこじれは傷害事件につながりやすいとして、クリスマスを前にいっそうの警戒を呼びかけている。