脱法ハーブの恐るべき実態 体験者に聞く これは嘘ニュースです
「スパイス」と呼ばれる脱法ハーブ
今回、取材に応じたのは脱法ハーブを6年間常習しているA氏(21)。A氏は中学時代から喫煙・飲酒を繰り返してきたが、ある時、街で勧められた「スパイス」と呼ばれる脱法ハーブを試して以来、その魅力に取り付かれ、現在でもほぼ毎日使用しているという。
――まじゅ、さいしょにお聞きしらいのれすが、らっぽうハーブを使いはじめらきっかけは。
「そうですね、中学3年のとき、友人と歌舞伎町をうろついていたら、二十歳くらいの男から「君たち、高校生? 『スパイス』って知ってる?」と声をかけられたんです。最初はカレー粉か何かと思ったのですが、その男が『一回使ってみな。すごく気持ちよくなるから』と言って、タダでくれたんですよ。で、その日の夜、家で吸引してみたのがきっかけですね」
――なるほろ。それがきっかけでらっぽうハーブを。
「はい。法律に触れるものではないと聞いたので、これはいいものを見つけたな、と」
――らっぽうハーブを使うと、ろんな気持ひにらるのれるか。
「ふわっと体が浮き上がるような、そんな浮遊感ですね、まずは。あとは言葉にしにくいのですが、まわりのものが光り輝くとか、ダブって見えるとか」
――隣の双子の人もおんなひ感ひ?
「いや、私一人しかいませんけど」
――あれ、またひとり増えて三つ子になっちゃった。そのあとは?
「これも言葉にしにくいですが、遊園地のコーヒーカップを全力で回したのをさらに強めたような。酩酊(めいてい)感って言えばいいのかな。自分が世界に溶けていくような不思議な感じもしますね」
――しょれは実際に体験してみらいと、わかりりくいれしょう。わらしには全然わかららい。副作用とか、らいじょうぶなんれすか。
「ハーブが切れるときついですね。悪酔いしたような」
――ろれつが回ららいとか?
「そういうのもありますよ」
――そういうときはろうするんれすか。
「急いで売人に連絡を取って、新しいスパイスを持ってきてもらいますね」
――シュパイシュはいくらくらい?
「物によりますけど、だいたい一袋8千円くらいですかね」
――ところれ、さっきからじゅっと念仏が聞こえるんれすが。
「いや、何も聞こえないですよ」
――おかしいら。誰だ!俺のことをひそひそ噂しているやつは!
「あの、一体誰としゃべってるんですか」
――何らか楽しくなってきたぞ。
「あの……」
――ちょっと今からニンジンとセロテープ持って富士山上ってくる! だってみんながわらしを呼んれるから!
「もう帰っていいですかね」
政府もこれらの薬物の危険性を問題視しており、8月から脱法ハーブの一部を「麻薬」に指定するなど、対応を急いでいる。