虚構新聞ニュースが首位 NHK、CNN、BBCを下す これは嘘ニュースです
会見場に登壇した社主UK氏
虚構新聞社は2日午後、大津市内にある本社内で会見を開き、ポッドキャスト総合1位と、「ニュース/政治」カテゴリ1位達成を発表した。リスナー満足度についても、最高評価の☆5つが143件(87.2%)、さらに「満足」にあたる☆4つを加えると、放送内容を高く評価したリスナーの割合は93.9%に達している。
虚構新聞社社主のUK氏は会見で「昨年iPhoneアプリをリリースした際も、朝日、産経ほか大手新聞社アプリを抜いてダウンロード首位を取らせていただいた。そして今回はNHK、BBC(英国放送協会)と言った世界のテレビ局を相手に首位を取らせていただいた。いずれの場合もそうだが、ウェブが普及していく中で、既存のマスメディアに対する読者や視聴者の意識が大きく変わり始めている兆候ではないか」と話した。
このような虚構新聞の動きに対し、大手メディアは苦々しさを隠せない。今月1日、NHKはツイッターを通じ「本日、NHKと全ての民放が合併して国営放送になりました。今後は日本放送会社木履連盟(NHKPR)として、着物を着たアナウンサーが青い背景の前で、やや絶叫気味にニュースをお伝えする予定です」との虚構ニュースを配信した。だがその後「一部の方に非常に不快な思いをさせてしまいました」として謝罪。当該ツイートを削除してしまった。
あるNHK関係者は今回の騒動について「虚構新聞の躍進を見て、うちでも虚構ニュースを流そうと思ったが、今回は少々勇み足が過ぎたようだ」と話す。また別のマスコミ関係者も「最近はどんな情報を流しても視聴者に信じてもらえない。「韓流ブーム」に至っては反対デモまで引き起こしてしまった。若者を中心にアホな視聴者は確実に減ってきている」と困惑の色を示した。
事実を伝えても嘘を伝えても情報操作として糾弾(きゅうだん)されるマスメディア――。「嘘しか伝えない」に徹した虚構新聞のほうが読者の信頼を勝ち取っている状況は、まさに滑稽(こっけい)としか言いようがない。