大人になりたくない新成人 「未成人式」で対抗 これは嘘ニュースです
マミー
未成人式を企画したのは、都内の大学に通う宇崎豊さん(21)。宇崎さんは昨年地元で成人式に参加したが、20歳になった途端、大人になることを強要するような世間の空気に違和感を覚えたという。
「成人しても年金や税金などさまざまな義務や負担が押し付けられるばかり。見返りとして参政権や飲酒喫煙などの権利が認められると言うが、参政権などいらないから、年金や税負担をゼロにしてほしい」と話す。
昨年11月、宇崎さんが二十歳以降でも、子どものままでいることを誓う「未成人式」の開催を呼びかけたところ、大きな反響があった。全国から「二十歳が『ふ~せんの実』を買って何が悪い」「まだ『コロコロコミック』を読んでいたい」など、子どもでいることを願う声が集まり、ついに「未成人式」の実現に至った。
式では、会場の練馬公会堂で映画「ピーター・パン」を上映したあと、参加者全員で「子ども継続デモ行進」を開始。800人の「永遠の子ども」たちは「禁酒禁煙」「選挙権などいらない」など、それぞれの思いを書いて持ち寄ったプラカードを手に都内の成人式会場を巡回した。
参加者は、他の会場で成人式を終えた新成人に「本当は怖い『新成人』の真実」と書いたビラを配るとともに、子ども向けジュース「マミー」をふるまった。マミーを渡された新成人の男性は「明日からこれが飲めなくなるのは残念です」と話し、遠のいてゆく子ども時代に思いをはせていたようだった。
午後10時から行われた「未成年式・第二部」では、宇崎さんら30人が集合。未成年らしく駅前の放置バイクを盗んで走り出したあと、夜の校舎の窓ガラスを次々と壊して回った。
まもなく、近隣住民からの110番通報で警官が駆けつけ、自称未成年で大学生のU・Y容疑者(21)他30人を窃盗、不法侵入、器物損壊の疑いで現行犯逮捕。調べに対し、U容疑者は「未成年である最大のメリットは実名で報道されないことだと思う」と供述している。