Kyoko Shimbun 2011.08.26 News

ダイヤモンドから炭の生成に成功 千葉電波大 これは嘘ニュースです

ダイヤモンドから精製された炭の粉末
 千葉電波大学理学部の金石剛教授ら研究グループは25日、地球上で最も硬い物質として知られるダイヤモンドを加工して炭を作り出す方法を発見した。ダイヤモンドからの炭生成は世界初の技術だという。

 ダイヤモンドと炭はどちらも炭素の同素体であることから、長らく炭素から人工のダイヤモンドを作り出す研究が進められてきた。特に20世紀後半から世界的に研究が過熱し、人工ダイヤモンドの合成技術は確立したとされるのが現在では定説だ。

 今回、金石教授が開発したのはその技術の逆にあたる。研究グループでは、コバルトやテルルなどを含む特殊な溶液にダイヤモンドを1週間程度漬けることで、ダイヤを形成する炭素間の結合力を弱めることに成功した。このダイヤモンドを試験管に入れて加熱した結果、5.4カラットの宝飾用ダイヤモンド(約1300万円相当)から、約1グラムの炭(約2円相当)を得た。

 金石教授は会見で「今まで科学者は皆『どうやって炭からダイヤを作るか』ということに腐心してきた。だが今回我々が成功させたダイヤから炭を作り出す技術は過去前例がない。まさに逆転の発想だが、どうして今まで誰も挑戦しなかったのか、よく考えれば不思議なことだ」と、実験の成功を誇らしげに語った。

 記者から「どうして高価なダイヤをわざわざ炭にするのか」との質問が挙がると、金石教授は「金銭的価値だとか損得勘定を科学に持ち込むのは誤っている」と、色をなして反論。さらに「バーベキューパーティーに必要なのはダイヤではなく炭。うっかりバーベキューで炭を忘れたとしても、手元に山盛りのダイヤと溶液さえあればパーティーが続行できるではないか。むしろバーベキューに持ってきた木炭をダイヤに加工したら非難囂々(ごうごう)になることくらい、素人のあなたでも分かるだろう」と、研究の実用性についても興奮気味に話した。

 研究グループでは今後、現在高騰中の金や、先端産業が大きく依存するレアアース(希土類)を炭にする技術の確立を目指したいとしている。

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