Kyoko Shimbun 2011.09.22 News

発明王エジソン、発明の大半が盗作だった これは嘘ニュースです

「よっ、発明王」と声をかけられ照れるエジソン
 「発明王」として知られるトーマス・エジソン(1847~1931)が作り上げたとされる、電球や電話機などの発明品の多くが盗作であったことが、エジソンの日記から明らかになった。エジソンの死後、遺族の意向で長年非公開とされていたが、来年オークションに出品するため、その一部が22日一般公開された。

 「電話機」「蓄音機」「白熱電球」「発電機」など、19世紀後半にエジソンが発明したとされる品物の数々は現代社会を発展させた大きな功績として広く知られている。特に白熱電球の発明はフィラメント部分に京都・八幡の竹を使ったとして日本でも有名なエピソードだ。

 その一方で、エジソンの発明には従来品に手を加えた改良品や、他の発明家からの盗作が多く含まれるとして「発明王」の称号は不適切であると批判する声もある。今回公開されたエジソンの日記には盗作について触れた部分も含まれており、これらの批判を一部裏づけるかたちになった。

 日記は15歳から死の直前までをつづった全63巻。日記以外にもアイデアを書き込んだイラストやスケッチが多数含まれているという。例えば、エジソンの代表的な発明とされる白熱電球の開発に触れた部分では、電流を流すとすぐに焼け焦げてしまうフィラメント部分の材質に苦心した記述があり、若き日のエジソンの苦悩をうかがうことができる。

 一方でこれら発明の大半が盗作であることも発覚した。エジソンは20歳のときに作ったタイムマシンで未来に行き、自分が発明したとされる品々の設計図や実物、また自分の偉人伝を入手したことも書き込んでおり、頭痛の種だった白熱電球のフィラメント部分についても「結局ネットカフェに行ってウィキペディアで調べた」と記している。

 現在フィラメントは熱に強い金属タングステンで作られているが、「あまりに進みすぎた発明品を世に出すと、技術の進歩が一足飛びになってタイムパラドクスが起きる可能性が高い」として、あえて竹を利用した経緯も明らかにしている。

 このようにエジソンは基本的にまず独力で発明品を作り上げるが、開発の壁にぶつかるとタイムマシンで未来に行って、答えを「カンニング」していたようだ。日記内のスケッチには多機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」や、ソニー製のペットロボット「AIBO(アイボ)」、サイクロン式掃除機と見られるイラストも多数描かれていたが、これらの発明品はエジソンが生きた時代にはそぐわないとして、「発明」を見送った形跡もある。

 米テキサス州にあるエジソン博物館館長のライ・フォルス氏は「仮に発明品の大半が未来からの盗作であったとしても、これらの発明品が氏の偉業であることに変わりはない。自分が将来発明する予定のものを自分がカンニングすることに何か問題があるのだろうか」と、その功績が変わらないことを強く訴えた。

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