「ハリー・ポッター」最終巻がウィニーで流出 これは嘘ニュースです
全世界でベストセラーになっている小説「ハリー・ポッター」シリーズを出版している英・ブルーベリー社は4日、同社が2008年春に出版を予定している「ハリー・ポッター」の最終巻が、作者J・K・ローリングさんの私物パソコンから電子データとしてインターネット上に流出したと発表した。パソコンがウィルスに感染し、ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」から外部に漏れたとしている。流出したファイルは『ハリー・ポッターと悟りの書(Harry Potter and the book of enlightment)』(仮)で、約2040ページ、全62章分。流出原稿によると、ハリーは一日で一年分の特訓ができる魔法の部屋に入り、最強魔法「アルテマ」を会得する。地球の白人を全て安全な地球外惑星へと移住させたハリーは、魔王ヴォルデモートと一対一で対決。一進一退の攻防を続けたあと、アルテマにより追いつめられた魔王が地球を爆発させて終わりを迎えるという。
流出原稿を読んだファンからは「なげやりだ」「日本のMANGA(漫画)で見たことがある」など、否定的意見が圧倒。ブルーベリー社は「この原稿はあくまで下書き。実際とは大きく異なる。」と、流出原稿の内容を否定したが、同時に最終巻の発売を2016年に延期するなど、ファンへの対応に追われている。
【用語解説】:「Winny(ウィニー)」
インターネットを通じて、各自のパソコンに所有している音楽、写真、映像などのデータをユーザー同士が共有し、交換し合う「ファイル交換ソフト」の一種。02年に無料公開され、現在50万~100万人の利用者がいると推計されている。特定のサーバーを使わないため極めて匿名性が高く、現状では一度流出したファイルを完全には削除・回収できない。開発者の東大助手(当時)は著作権法違反ほう助容疑で逮捕され、現在公判中。