国家錬金術師第Ⅰ種合格発表 一足早い春 これは嘘ニュースです
人事院人材局は、2006年度国家錬金術師採用第Ⅰ種の合格者を発表した。全体の志願者数580人に対し合格者数は昨年同様5人(うち女性2人)。競争倍率は116倍と、昨今の錬金術ブームを反映して倍率は過去最高になった。合格者は防衛庁に配置される見込み。国家錬金術師の採用試験は、国際情勢が不安定になった02年から開始。また近年「金が作れる」と錬金術師を騙る詐欺が増えたことから、政府は錬金術師を国家資格にすることを決めた。これまでに18人の錬金術師が国家認定を得ており、合格者の多くは防衛庁第一錬金術師団に配置されている。
また今年の合格者には12歳の少年も含まれており、史上最年少記録を更新した。少年は「錬金術は人を殺すのではなく、人を生かす技。今後は失った手足と弟の肉体を取り戻すために旅に出たい」と話す。
【用語解説】:「錬金術/錬金術師」
鉄などの卑金属から、金などの貴金属を作り出すための技術を錬金術、その技術者を錬金術師と呼ぶ。錬金術は質量保存の法則に反するとして否定されてきたが、2001年デンマークで発表された原子変換技術の発見をきっかけに、ある種の魔方陣を描くことで原子の組成に干渉し、別の原子に変換できることが証明された。
古来から行われてきた貴金属を作る錬金術を特殊錬金術、あらゆる物質を合成、生成できる錬金術を一般錬金術と呼び、第Ⅰ種国家錬金術師は一般錬金術を扱う。
錬金術に関してはまだ未知の部分が多く、昨年、第Ⅰ種採用された国家錬金術師の男性が自分の娘とイヌを合成したキメラ(合成生物)を作って資格を剥奪された事件も記憶に新しい。