タイでゾウの高齢化が深刻化 これは嘘ニュースです
浜辺にたたずむ徘徊老ゾウ
ゾウの高齢化問題が深刻化し始めたのは、国内のゾウの平均年齢が40歳をこえた1990年代後半ごろ。ゾウにとっての40歳という年齢は人間の年齢に換算して約70歳に相当する。
タイでは街のいたるところでゾウを見かけることができるが、観光客を乗せて楽しませるような仕事を果たせなくなった高齢ゾウは、保健省が設けた特別養護老ゾウホームに保護され、ここで余生を送ることになっている。
だが、高齢ゾウの中には痴呆の症状を持ったものもおり、この痴呆ゾウが勝手にホームを抜け出して、街を徘徊(はいかい)する例が後を絶たない。徘徊ゾウは街の果物屋から勝手にバナナを取って食べるだけでなく、一見したところでは普通のゾウと見分けがつかないため、知らずに近づいた観光客が踏みつけられてケガをするという事故も起こっている。
外貨獲得の手段として観光収入が欠かせないタイ政府は、観光客に対してこのような徘徊ゾウにたいする注意を促すとともに、高齢社会を迎えている日本の政策を反面教師にしながら、ゾウの保護に努めていくとしている。