絵文字キーボードで花粉症拡大 標準化団体が謝罪 これは嘘ニュースです
花粉症を発症した絵文字キーボード
「ほとんど使い物にならないですね」
困惑を隠せない珍野さんが使うスマートフォンの絵文字キーボードには、くしゃみで顔をしかめた絵文字が並ぶ。3月に入った直後から、表情を表す絵文字の8割以上が花粉症を発症。それまで喜怒哀楽を豊かに表していたキーボードを、苦しそうな表情ばかりが占めるようになった。
原因は絵文字の標準化団体「AMG」が昨夏、自然カテゴリーの絵文字を拡張、策定した際、「常緑樹」にスギの木を採用したためだ。2月中旬ごろから大量飛散が始まったスギ花粉は、下旬に表情カテゴリーに到達。多くの端末で絵文字が花粉症を発症したとみられる。
利用者から指摘を受けたAMGは、調査の結果、表情変化の原因を常緑樹の絵文字と特定。「樹木の種類にまで配慮が行き届かなかった」として利用者に謝罪するとともに、当面の対応策として(1)空気清浄機や加湿器のある部屋でのキーボード使用、(2)よく使う表情の絵文字は常緑樹からなるべく離れた場所に配置することを呼びかけた。
AMGでは今後の対応策として、4月上旬にも緊急アップデートとして絵文字用点眼薬を利用者に配布。来春までには常緑樹の絵文字を無花粉スギに差し替える予定としている。