映画、ドラマ、小説も 汎用ネタバレAIを開発 千葉電波大 これは嘘ニュースです
千葉電波大が開発した汎用ネタバレAI「ChatNTB」
過去に公開された国内外の映画やドラマ200万作品について、カット割りやカメラアングルなど映像表現の傾向や特徴、台本やキャスト、レビューなど作品に関する情報を大量に学習、解析させた結果、未知の映像でも冒頭を10秒間読み込ませるだけで、あらすじと結末を80%以上の精度で予測できるようになった。予告映像を全編読み込んだ場合の精度は95%で、ハリウッドの恋愛映画や国内の2時間サスペンスドラマでは、冒頭の3秒間だけで99%に達した。
チャットNTBは、千葉電波大学が運営する公式サイトから無料で利用でき、今年3月の公開以来アクセスが殺到しているという。特に若者世代の利用が多く、「公開前の映画の予告編やドラマの次回予告から先にストーリーと結末を知り、実際に見る手間を省くことで、タイパを高めたいのではないか」と分析する。
映画やドラマ業界の関係者からは「作品の魅力や意図を無視している」など、批判的な声があがる一方、映像作品を改良するツールとして制作側が活用する事例も出てきた。
映画監督の安藍澄思さんは、チャットNTBを活用した映画「想いよ、届け。オブ・ザ・デッド」を10日に公開した。当初は余命3カ月の少女を主人公にした恋愛映画を制作していたが、冒頭1秒で「観客を号泣させるために少女が死ぬ」と、チャットNTBに結末を言い当てられたため、急きょ内容を変更。少女がゾンビとして生き返り、彼氏への復讐を果たすホラー映画に筋書きを改めた。
チャットNTBの裏をかく、ネタバレしない展開が功を奏し、同作の観客動員数は公開2週間で15人。興行収入も2万円と苦戦中だ。
文化評論家の坂本義太夫さんは「元来人間は隙あらば怠ける動物。ネタバレを拒んで物語の定石を外した作品が「タイパが悪い」と敬遠されるのは当然だ。映画に限らず、ミステリー小説でも1ページ目に犯人の名前とトリックをあらかじめ書いておくなど、タイパを上げる工夫がこれからのエンタメには求められる」とAIでコメントを生成した。