Kyoko Shimbun 2023.05.15 News

宿題苦?中1が自作ロケットで月に家出 東京・八王子市 これは嘘ニュースです

少年が打ち上げたとみられるロケットと宇宙船
 東京都八王子市に住む中学1年生の少年(12)が、自作した宇宙船で月に向かっていることが14日、わかった。宿題を苦に家出した可能性がある。警察では男子生徒の帰還を待って、詳しく事情を聞く方針だ。

 米航空宇宙局(NASA)から未確認飛行物体に関する政府照会があり、明らかになった。14日午前3時ごろ、「大きな爆発音が聞こえた」という通報が、八王子市を中心とする半径50キロの周辺住民から相次いでおり、少年は同時刻に自宅近くの公園からロケットと宇宙船を打ち上げたとみられる。午前6時ごろには、少年の家族から「息子が家にいない」との相談が地元署にあった。

 少年の部屋からは、ロケットや宇宙船の材料にしたと思われるペットボトルや段ボールの他に、電気分解装置も見つかった。推進剤となる水素や酸素を生成するために使ったとみられる。

 少年が通う私立マキャベリ高等学校中学部の君島主税校長は午後に記者会見を開き、担任から聞き取った話として「当該生徒は大型連休中に出した理科の自由研究を提出しておらず、今月15日の提出期限に間に合わなかった場合、保護者に電話すると警告していた」と説明した。少年の様子については「相当追い詰められている印象だった」と話した。授業態度に問題はなく、連休中の宿題が家出の動機になった可能性がある。

 NASAの解析によると、少年の乗る宇宙船は順調に進んでおり、月に最接近するのは18日正午になる見込み。月面着陸、または月を周回後、地球に無事帰還した場合、民間では世界初の快挙となる。

 「彼の偉業を後押ししたのは、宿題という心理的プレッシャーのおかげ。まさに『窮鼠猫を噛む』だ」。君島校長は会見中、相好を崩す場面もあった。生徒の創造性を養うため、今後全学年で宿題を増やして生徒を追い詰めていきたいという。また、「少年が帰還した場合、連休や宇宙滞在中の宿題を免除するのか」という質問に対しては、「それはそれ。これはこれ」と話し、例外を認めない考えを明らかにした。

 「地球に戻ってきたら、すぐにでも火星探査を目指してほしい」と、君島校長は早くも「次」への期待感を示す。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>世界はなぜ月をめざすのか

いま、新たな「大航海時代」が始まった!アポロ計画終了から40年余がたち、人々のあいだにはいつしか「いまさら月に行く必要はない」といった認識さえ広まっている。だが、世界ではいま、アメリカ、中国、ロシアなどを中心に、月の探査・開発をめぐる競争が水面下で始まっているのだ。世界はなぜ月をめざすのか?日本は何をめざせばよいのか?「かぐや2」計画に携わる著者が示す「宇宙大航海時代」の針路!

社主ピックアップ

科学

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ