Kyoko Shimbun 2020.06.12 News

静止画中央に円と三角、必ず触る習性発見 千葉電波大 これは嘘ニュースです

画面中央に円と三角形を重ねた静止画
 中央に円と三角形を重ねた静止画をスマートフォンに表示すると、必ずその画像を触ってしまう習性が現代人にあることを、千葉電波大学情報心理学部の研究チームが発見した。論文は英専門誌「イディオットサイコロジー」6月特大号に掲載された。

 実験では、人の顔や風景など様々な静止画の中央に円と三角形を重ねた加工画像200枚を用意。それらの画像を表示したスマートフォンを実験の参加者に手渡して行動を観察した。

 その結果、実験に参加した500人全員が真っ先に画像中央部をタッチする行動を見せ、さらにその中の490人は、何度もタッチを繰り返すしぐさを見せた。中には実験を止めるまでの1分間ずっと画面を連打し続ける人もいた。

 また、図形の位置を右上や左端など中央以外の場所に変えて行った実験では、タッチする人の割合は平均62%まで下がった。さらに、チンパンジーを対象に行った比較実験では、画面をタッチしたチンパンジーは1匹もいなかった。

 今回の結果について、チームの楊津辺(ようづ・ほとり)教授は「画像の種類にかかわらず、動画再生ボタンに似た画像を見ると、パブロフの犬のように条件反射でタッチしてしまう習性が現代人にはあるようだ。スマートフォンが普及した結果、静止画と動画を区別する認識能力がサル未満まで退化したのではないか」と推測する。

 チームでは今後、スマートフォンの画面全体を覆う広告が表示がされてから×ボタンを探し出すまでの時間を計測して、現代人の動体視力についても研究する予定だ。

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