Kyoko Shimbun 2020.05.14 News

通気性100% 夏用マスク「アルティメットストリング」発売 これは嘘ニュースです

夏用マスク「アルティメットストリング」
 衛生用品中堅の日本フィルシーは13日、蒸れない夏用マスク「アルティメットストリング」を発売した。価格は10枚入りで700円(税別)。通気性を100%まで高めたマスクは世界初だという。

 アルティメットストリングは、気温が高くなるにつれて不快感が増す着用時の蒸れをなくすため、従来のマスクの弱点だった布部分を全てカット。耳に掛けるひも部分だけを残すことで世界で初めて通気性100%を実現した。マスク不足が依然続く中、従来品に比べて十数倍の速さで生産できるのも特徴だ。

 開発のきっかけは今月に入って暑い日が続き、マスクをあごまでずらして歩く人が街中で急増したこと。同社がアンケート調査を行ったところ、「マスクさえ着けていれば、ずれていても気にしない」と答える人が多く、蒸れたマスクの不快感は感染予防の実効性に勝ることも判明した。

 これらの調査結果から、同社では「本格的な夏が近づくにつれ、マスクの『お守り化』はさらに進む」と分析。「布がなければマスクは蒸れない」というコロンブスの卵的発想をてこに開発を一気に進めた。

 耳掛け部分のひもを残した理由について、開発担当者は「マスクが進化する過程の名残りとしてあえて残すことにした。人間の尾てい骨のようなもの」と説明。さらに、無線イヤホンや次世代通信規格5Gなど無線化が世界的なトレンドになっていることや、昨年のような酷暑が再来する可能性を念頭に、マスクの概念のみを残した新製品「ひもなしアルティメットストリング」の販売を検討していることも明らかにした。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>存在と無〈1〉現象学的存在論の試み

 人間の意識の在り方(実存)を精緻に分析し、存在と無の弁証法を問い究めた、サルトルの哲学的主著。根源的な選択を見出すための実存的精神分析、人間の絶対的自由の提唱など、世界に与えた影響は計り知れない。フッサールの現象学的方法とハイデッガーの現存在分析のアプローチに依りながら、ヘーゲルの「即自」と「対自」を、事物の存在と意識の存在と解釈し、実存を捉える。20世紀フランス哲学の古典として、また、さまざまな現代思想の源流とも位置づけられる不朽の名著。1巻は、「即自」と「対自」が峻別される緒論から、「対自」としての意識の基本的在り方が論じられる第二部までを収録。

社主ピックアップ

経済

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ