Kyoko Shimbun 2024.05.03 News

佐藤化対策に一石 希少名字限定マッチングアプリ「レアーズ」 これは嘘ニュースです

希少名字限定マッチングアプリ「レアーズ」
 珍しい名字の男女しか会員になれないマッチングアプリ「RARES(レアーズ)」が1日、サービスを開始した。開発元は「希少名字の男女を結びつけるきっかけを増やして少子化と佐藤化の一挙解決を図りたい」と説明する。

 レアーズでは会員登録時に名字の希少度を判定。全国で1千人未満の名字を持つ人だけが入会できる仕組みを取り入れた。

 サービスを提供するレアーズジャパン社の瑞慶覧喜左衛門(ずけらん・きざえもん)CEOは、開発のきっかけについて「選択的夫婦別姓を考える団体が発表した試算に衝撃を受けた」と話す。団体は4月1日、婚姻時に夫婦どちらかの名字を選ぶ現行制度を変えなければ、多数姓の佐藤が少数姓を淘汰する「佐藤化」が進行し、2531年には日本人全員の名字が佐藤になるという試算を発表していた。

 「既存のマッチングアプリは少子化対策につながる一方、無作為な結婚を促して佐藤化を加速させる副作用がある。レアーズを通じて希少名字の会員が集まれば、その多様性を守る大きなうねりを作り出せるのではないか」

 しかし、瑞慶覧CEOの期待とは裏腹に、入会審査を通過した会員は15人と低迷。入会審査の厳しさに加え、「結婚によって希少名字同士を食わせ合う蠱毒アプリ」と、SNS上で酷評されたことが足を引っ張っている。

 瑞慶覧CEOは批判に対して、開発期間の短さに伴う制度設計に問題があったことを認める一方、「現行の法制度のままでは、どのように工夫しても佐藤化の波に対応できない」と悔しさをにじませた。

 レアーズの苦戦について、姓名に詳しい阿倍野姓名研究所の坂本義太夫さんは「ゾーニング(区分け)という発想は悪くなかったが、『希少姓』という大ざっぱなくくり方が失敗の原因。佐藤姓同士の出会いを促すことで、他の名字を保護する佐藤姓限定マッチングアプリ「サトーズ」に転換すべきだ」と提案する。

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