Kyoko Shimbun 2019.10.05 News

蚊の血を吸う「コバンカ」、遺伝子操作で作成 千葉電波大 これは嘘ニュースです

人の血を吸う蚊の血を吸うコバンカ
 千葉電波大学農学部の研究チームは4日、蚊の遺伝子を操作して、蚊が吸ってためた血を吸う新種の蚊「コバンカ」を作り出したと発表した。さまざまな伝染病を媒介する蚊の根絶に役立つ可能性があるという。研究論文は英科学誌「フェノメノン」秋の特大号に掲載された。

 マラリアやデング熱など媒介する蚊の個体数を減らす研究は、世界中の研究機関が取り組んでいる。これまで遺伝子を操作して繁殖力をなくしたり、伝染病を媒介しないようにしたりするなどの試みが行われてきたが、人工的に生み出した個体が生態系に与える影響が予測できないことから、科学界でも慎重な意見な意見が根強い。

 千葉電波大の研究チームが作り出した新種の蚊「コバンカ」は、体長が1ミリ以下で世界最小。吸血に関する遺伝子を書き換え、蚊の血だけを吸うようにした。体長と習性以外の遺伝子は操作していないことから、自然界への影響はないとしている。

 実験の結果、コバンカに血を吸われた蚊の腹部の一部が赤く膨らんだ。また、刺された蚊が膨らんだ部分を脚で引っかくしぐさを見せたことから、かゆみを感じていることも確認された。

 研究を主導した同大の吾妻平太教授は「蚊が人間の血を遠慮なく吸えるのは、吸われる側の不快感を知らないから」と話す。「人のかゆみが分かる蚊が増えれば、いずれ人を刺さない蚊が増えてくる。もうそろそろ憎しみの連鎖は断つべきだ」。

 研究チームでは今後コバンカの血を吸う蚊の作成に取り組みたいとしている。

新しいアプリで記事を読む

App Storeからダウンロード Google Playからダウンロード

虚構新聞友の会

本紙友の会へ入会すると、会員専用掲示板に書き込みができます。

おすすめリンク

<BOOK>アガペー

 『闇金ウシジマくん』と歩いた15年。もうひとつの真鍋昌平がここにある。
 ドルヲタとアイドルの愛のつながりを激しくぶつけた「アガペー」、地方都市の若者の鬱屈と衝動を切り取った「ショッピングモール」、震災以降、移住者と故郷の在り方を静かに綴る「おなじ風景」、さらに都会のカルマに埋もれていく女性を描く新作を含む4篇を収録。

社主ピックアップ

科学

人気記事ランキング

今月の一冊

「今月の一冊」バックナンバー

虚構新聞社のRSS/SNS

虚構新聞のウェブサービス

虚構新聞社の本

注目コンテンツ