Kyoko Shimbun 2019.04.17 News

「2049年、日本だけ氷河期」予測 就職問題でAI誤作動? これは嘘ニュースです

東京気象研究センターが公表した2049年の気温分布図
 30年後の2049年、世界的な温暖化傾向とは逆に日本のみ平均気温が30度下がる――。こんな結果を東京気象研究センター(千葉)が16日、公表した。AI(人工知能)を使ったシステムでシミュレーションを行ったという。

 降水量や二酸化炭素濃度などの気象データだけでなく、世界各国の労働統計や人口動態など間接的なデータも加え、AIによるビッグデータ処理を行った。

 その結果、30年後には日本を除く全世界で平均気温が上昇。特に米国や中国、インドなど経済成長や人口増が見込まれる地域では、平均で3.7度上昇と、従来の予測を上回る著しい気温上昇が起きると予測した。

 一方、日本のみ平均気温が最大で約30度低下すると予測。真夏の8月でも氷点下を記録する日があるほか、海面低下によって約2万年ぶりに大陸と陸続きになる可能性もあるという。

 大幅な気温低下を示した原因は、1993年から2004年ごろに厳しい就職活動を強いられた「就職氷河期世代」の問題が今後深刻化するためとみられる。分析を担当した浦安美樹センター長は「AIが労働関係のデータに含まれる『氷河期』という語句を大量に取り込んで気象データと関連付けたことで、30年後には深刻なほど気温が急低下する予測したのではないか。誤作動の可能性もなくはないが、人知を超えるAIがそう判断した以上、氷河期は再来する」と説明する。

 今回の予測を受け、政府では急きょ対策会議を開き、今後、就職氷河期世代を「人生再設計第一世代」と呼び変えると発表。データの基礎部分を改変することで、寒冷化対策と就職氷河期対策を同時に解決できるとの見解を表明した。

 就職氷河期問題に詳しい京都大学労働気象学部の坂本義太夫教授(自己責任論)は「今回の呼称修正で気温は上昇に転じるだろうが、いずれにしても30年後は背筋が凍る時代になりそうだ」と話す。

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