サヨナラ安久 没元号グッズ処分セール始まる これは嘘ニュースです
95%オフで販売されている「安久」色紙
中堅百貨店の八越デパートでは、今朝から8階催事場で「平成最後の没元号品大処分市」を始めた。事前予想で人気を集めたものの、実際には採用されなかった「安久」「永和」「安永」など、元号まがいの二字熟語が印刷された没元号商品約8万点が定価の3割程度の価格で販売されている。
最も数多く取り揃えているのは、各メーカーが日本最速出荷を見込んで作ってしまった「没元号カレンダー」だ。特に日めくりカレンダーは全ての紙に「安久元年」などと大きく印刷してしまったため、今となってはパロディ商品と化している。ただし、元号にさえ目をつむれば、2019年のカレンダーとして使えることから、販売担当者は「実は隠れたお買い得品です」と話す。
会場では他にも、日本最初の元号「大化」から歴代の元号を並べたものの、最後の最後で「永光」と誤って印刷してしまった湯飲み、「安永マフラー」など販売時期すら見誤った残念なグッズがずらりと並ぶ。中には「冷和」と彫られた惜しいマグカップもあった。
「安久Tシャツ」や「安久ストラップ」など2千万円分の安久グッズをフライング製造していた出店者の男性は「漢字そのものの意味に加えて、安倍首相の『安』が入っているから安久一点買いで手堅いと思ったのですが。民意は当てになりませんね」と肩を落とす。
毛筆で「安久」と書かれた色紙は95%オフの100円。色紙を手に取った女性客は「こんなものを部屋に飾ったら頭おかしいと思われる。タダでもいらない」と足早に立ち去っていった。
大処分市は令和元年5月6日(月)まで。ただし商品がなくなった場合、予定を繰り上げて終了する。