カラス、エレベーター開閉ボタンを一発で認識 出雲産大 これは嘘ニュースです
三角形と縦棒を組み合わせたエレベーター開閉ボタン
カラスは石や小枝などの道具を使って虫を捕まえたり、クルミのような硬い殻で覆われた木の実を車道に落として車に割らせたりするなど、一般的な鳥類に比べて高い知能を持つとされる。
出雲産大が行った実験では、カラスをエレベーターの中に閉じ込め、三角形(▲)と縦棒(|)を組み合わせたドアの開閉ボタンを正しく押せば外に出られるようにした。カラスは最初、階数のボタンや非常用ボタンを押すなど、試行錯誤を繰り返したが、一度「開く」を示すボタンを見つけてからは、何度閉じ込めてもすぐに同じボタンを押して、ドアを開けられるようになった。
論文を発表した門司啓教授によると「ボタンの位置を逆にしても、カラスは正しく『開』ボタンを押すことができた」という。「ボタンに描かれた記号と実際のドアの動きを結びつけて考えることができる抽象化能力の高さに驚くほかない」と話す。
また、比較対象として人間でも同様の実験を行ったところ、1回目では99%の人がドアを開けようとして逆に「閉」ボタンを押した。その後試行を1万回繰り返したが、押し間違える割合は最後まで80%を下回ることがなく、人間の学習能力の低さを改めて裏付ける結果となった。
論文は米科学誌「イディオット」に掲載された。