煙の中から名前浮き出る線香開発 贈答にも これは嘘ニュースです
煙を制御することで文字が浮かぶ仕組み
線香の原料になる香木や基材を変えることで、煙の色や量を操作する技術は既に確立しているが、賽河原堂では、煙の元になる微粒子の大きさや反射率をさらに詳しく分析することで、煙の色と濃淡を6万階調レベルまで分解・操作する技術を新たに開発した。
この技術を応用することで、煙の中に文字や模様を映し出せるようになった。文字にしたい部分に反射率が高く明るい粒子を、それ以外は反射率が低く細かい粒子をそれぞれ配置することで、燃える際に文字部分が明るく浮かび上がる原理だ。
表示したい文字と色をコンピューターに入力すると、それらに一致する成分を自動で調合。出来上がった原料をミクロン単位の精度で線香の中に細かく配置・成形して完成する。開発途上だが、ひらがな、カタカナと「山」「田」「木」など画数の少ない漢字までの表示には成功しており、将来的には「鬱」「轟」のような複雑な漢字にも対応したいという。
同社では、法事の際に故人の名前を浮かび上がらせる用途を想定しているが、微風以上では煙が乱れて氏名が類推しにくくなるため、議員用贈答品としての需要も見込んでいる。