Kyoko Shimbun 2016.10.03 News

売り上げ競う激辛グランプリ、日本一は… これは嘘ニュースです

関東代表・神奈川県の激辛麻婆豆腐「メメント・モリ」
 京都府向日市の向日町競馬場で2日、全国から激辛料理が一堂に会し、その売り上げを競う「第5回激辛グランプリ<激ONE(ワン)>」が開かれ、多くの来場者で賑わった。

 「激ONE」は全国の激辛料理店でつくる団体「日本激辛料理委員会」が年に1度開催する激辛料理の祭典。この日行われた決勝大会には、全国8つのブロック予選を勝ち抜いた8店舗が出店。午前9時の開会から午後5時の閉会までの8時間で最も売り上げ金額が多かった店舗が優勝となる。

 優勝候補として前評判が高かったのは北陸ブロック代表・富山県の激辛そば「富山レッド」(480円)。隣の長野県から取り寄せた赤そばに濃縮カプサイシンをふんだんに練り込んだ、地元特産品とは全く関係ない激辛料理だが、辛さの度合いを示すスコヴィル値が1億を超えるその辛さは化学兵器への転用も可能なことから、北朝鮮への全面禁輸が取られている食品の1つだ。激辛料理愛好家による前評判の高さもあり、販売するテントの前には開会直後から長蛇の列が絶えることはなかった。

 ライバルと目される関東ブロック代表・神奈川県の激辛麻婆豆腐「メメント・モリ」は、1杯6300円と高額。スコヴィル値200万と純粋な辛さは富山レッドより控えめだが、ツバメの巣や松茸など高級食材をちりばめて客単価を上げる作戦でブロック予選を勝ち抜いた。その価格のため行列はそれほどできていなかったが、物珍しさとマイルドな辛さを求めて注文する客の姿も時折見かけられた。

 会場の激辛料理を4品食べ比べたと話す来場者の男性(25)は「こんなに辛いものかばり食べ続けると頭がおかくしなりうそです」とすでに言葉遣いがあやしくなり始めていた。

 午後5時に大会は終了。ただちに金額の集計が行われ、結果、近畿ブロック代表・京都府のミネラルウォーター「たんば岩清水天然水」(840円)が用意した3千本を完売する252万円の売り上げで大会5連覇を果たし、激辛の祭典は幕を閉じた。

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