遮音性ゼロ 伊達耳栓「エアープラグ」発売 これは嘘ニュースです
伊達耳栓「エアープラグ」
エアープラグは、素材部分にナノレベルの細かい気泡を含ませた超中空構造にすることで、普通の耳栓と同じ外見にもかかわらず、遮音性能をほぼゼロにまで引き下げることに成功した。「耳に詰める意味が分からないレベル」(発表資料)で外部音を明瞭に聞き取れるという。
伊達メガネのようなファッション用途以外にも、耳栓に油断した周囲が漏らす自分への本音に聞き耳を立てたり、勉強に集中している雰囲気だけを醸したりするなど、さまざまな用途を見込んでいる。オーア社広報部は「遮音性競争に没頭するあまり、耳栓本来が持つ大きな可能性を見落としていた。『栓とは何か』ということを考えながら使ってもらえれば」と話す。
また同社は現在、バイオ素材を使った「半耳栓」を開発していることも明らかにした。生物の細胞膜が持つ選択的透過性の仕組みを応用した半耳栓は、自分に都合のよい言葉だけが聞こえる画期的な製品で、早ければ年度内にも発売を予定。SNSユーザーから大きな支持を集めそうだ。
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<BOOK>大きな音が聞こえるか
退屈な毎日を持て余す高1の泳。サーフィンをしている瞬間だけは、全てを忘れられる気がした。そんなある日、泳は“終わらない波”ポロロッカの存在を知る。「この波に乗ってみたい―」。こみ上げる想いに、泳はアマゾン行きを決意する。アルバイトや両親の説得を経て、退屈な日常が動き出す。降り立った異国が出会ったのは、様々な価値観と強烈な個性を持った人々。泳はもがきながらも、少しずつ成長していき…。