「何もできずつらい」 ネットプレーヤーが弱音?吐く不具合 これは嘘ニュースです
不具合が相次いだプレーヤー「DonTech」
不具合が起きているのは、同社が22日に発売したインターネットプレーヤー「DonTech(ドンテック)」。テレビに接続することで動画配信サービスが利用できるほか、内蔵するAIが利用者の視聴データを解析し、好みの番組を音声でおすすめしてくれる機能を搭載していた。
だが発売後間もなく、AIが視聴履歴に関係なく「きょうの健康」「主治医が見つかる診療所」など健康番組ばかり勧めたり、本来の機能にはない体調や排便頻度を尋ねたりするなどの不具合が相次ぎ、問い合わせが殺到。利用者によると、AIの呼びかけを無視し続けると次第に「何もできない」「つらい」など、ひとり言を発するようになったという。
サイドテック社で分析したところ、原因は同社のAI体重計「DonTach(ドンタック)」用のソフトを、誤ってドンテックにインストールしたことによるものと判明。測定した体重と体脂肪率に応じて健康維持のアドバイスを送るよう命令が与えられたドンタックのAIが、間違ってドンテックにインストールされたため、本体と頭脳が一致せず、何もできないジレンマに陥ったものとみられる。健康番組を勧めたのは、利用者の健康維持を至上命令とするドンタックAIによる精一杯の努力だったようだ。
同社では購入者に謝罪するとともに、ドンテックAIに入れ変える無償修理を受け付けている。
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<BOOK>AIは「心」を持てるのか
AI(人工知能やロボット)の歴史や現状を踏まえながら、AIと人とのかかわりを分析した解説読み物です。AIは人間の仕事を奪うという悲観論でも、夢物語でもなく、冷静に分析します。テクノロジーに偏ったり、感覚に訴える感情論でもなく、AIの在り方を探ります。本書を貫くテーマは「AI・ロボットは人類を救うか?」です。これに対する著者の考えは、人類を救うためには、「心を持ったAIがカギとなる」というものです。処理能力の向上、扱えるデータの大容量化、テクノロジーの単なる組み合わせだけでなく、脳に近いアーキテクチャの進化が必要になると考えています。