「欲張りすぎた」 身代金500億円要求した男を逮捕 これは嘘ニュースです
身代金受け渡し場所に指定された児童公園(さいたま市)
県警によると、誘拐が明らかになったのは17日夜。男性の妻から「夫の帰宅が遅い」と連絡を受けた警察官が男性宅を訪れたところ、19日までに身代金500億円を要求する内容の脅迫電話があった。
過去に例を見ない多額の身代金であることから、妻は所有する全株式を売却したほか、不動産などを担保に複数の銀行から合わせて現金500億円を調達。19日未明、男が受け渡し場所に指定したさいたま市内の児童公園一帯を封鎖し、3時間かけて現金を運び込んだ。
置き方について男から指定がなかったため、ピラミッド状に積み上げた500億円の札束は重さにして約5トン。近くのジャングルジムの3倍ほどの高さに達したという。
午前7時、積み上がった札束を見上げてぼう然と立ち尽くしている不審な男を発見。近くで監視していた私服警官が声をかけたところ「私が誘拐しました」と話したため、その場で身柄を確保した。
社長は男の自供通り、公園内にある遊び方がよく分からない半分地面に埋まった古タイヤの遊具に縛られているところを発見、保護された。
巨額の身代金を要求した理由について男は「これまで誘拐事件の身代金が安すぎると思ったが、500億円は欲張りすぎた」と話す一方、要求額の根拠は「共犯者のアイデアだった」とも供述している。ただし誘拐された社長の周りに不審な人物が見当たらなかったことから、共犯者は男の狂言である可能性が高いという。
また捜査関係者の話によると、逮捕後に県警が回収した身代金が495億円とわずかに減っていたことも新たに分かった。