動物運搬車ドライバーの訴え棄却 東京地裁 これは嘘ニュースです
動物運搬車の運転手の男性(48)が、走行中の急ブレーキでむち打ち症になったとして、労災認定を求めて会社側と争っていた裁判で、東京地裁はこの男性の訴えを退ける判決を下した。判決によると、この男性は昨年4月、アフリカから成田空港検疫所に到着したゾウやカバなど計15匹を関東各地の動物園に運搬。その際、男性は信号を無視して飛び込んできたバイクを避けようとして、急ブレーキを踏んだという。
バイクのドライバーにけがはなかったが、男性は首に軽い痛みを感じたため、病院に行ったところ頸部捻挫(むち打ち症)と診断された。男性は労災申請を行ったが、「(男性の話には)信じがたい部分がある」として会社側がこれを認めなかったため、男性は今年2月労災認定を求め、東京地裁に訴えた。
男性が医師の診断書を持っていないほか、事故後に通った病院名や具体的な症状について全く話さないなど、その証言の信憑性が争点とされたが、進藤翔裁判長は「事故当時男性が運搬していたキリンがむち打ち症にならなかったことから、証言は虚偽の可能性が高い」として、男性の訴えを退ける判決を下した。