「最期は星屑のように」 冒険家のアイソン彗星さん死去 これは嘘ニュースです
太陽への最接近を目指した故アイソン彗星さん(中央下)
アイソンさんは地球とほぼ同時期の45億年前に誕生。「前人未到の太陽を目指す」として100万年前に旅立ち、ついに今月29日、最も太陽に接近する「近日点」を通過するとして全世界から注目を集めていた。最接近達成後は引き続き地球に向かって凱旋報告を行う運びで、日本でもNHKが特別番組「遭遇!巨大彗星アイソン」を放送するほか、全国各地で観測イベントやツアーなど祝勝イベントを開催する予定だったが、今回の訃報を受け、番組の差し替えやイベントの中止など現在軒並み対応に追われている。
太陽最接近記録への挑戦は、古代ギリシャ人のイカロスさんが、周囲の制止を振り切り、蝋で固めた鳥の羽根で飛び立ったという逸話が文献に残っているが、その後は「無謀なアホ」の一例として後世に語り継がれており、3千年以上経った今まで接近を試みる冒険者は現れなかった。1994年には同じく冒険家で、太陽を目指したシューメーカー・レヴィ彗星さんが出発後まもなく遭難。結果、誤って木星に突入するという痛ましい事故が起きたのも記憶に新しい。
彗星に詳しい京都大学天文学部の坂本義太夫教授(油性論)は「冒険に危険はつきものとは言え、100万年前からの志半ばに息絶えたのは非常に残念。今後はシェルパ、ガイド、現地スタッフを充実させたうえで、再び太陽への最接近記録に挑戦する人物が現れるのを期待したい」と話す。
葬儀は12月1日。喪主は彗星業界に彗星のように現れた人気スターのハレー彗星さんが務める。