Kyoko Shimbun 2013.10.01 News

iPhone5s、両指ごと盗まれる メキシコ これは嘘ニュースです

iPhone5sに搭載の指紋認識機能「TouchID」
 米アップル社の新型スマートフォン「iPhone5s」が所有者の指ごと切断されて盗まれる事件が、メキシコの首都メキシコシティで起きたと地元紙が伝えた。iPhone5sには所有者の指紋を認識するセキュリティ機能が搭載されていることから、ロックを解除するため両指10本も一緒に持ち去ったものとみられる。

 地元紙「ルチャ・リブレ」が9月30日付で伝えた。同紙によると、窃盗の被害に遭ったのはメキシコシティに住む24歳の男性で、29日深夜、市内のバーから帰宅する途中、路上で寝ていたところを強盗に襲われたという。男性は事件発生時泥酔していたため、犯行当時の記憶が定かではなく、翌朝目が覚めて初めて買ったばかりのiPhone5sと両手の指10本が無くなっていることに気づいたという。

 iPhone5s本体だけでなく両手指まで切断されて盗まれた原因には、今回新しく搭載された「TouchID(タッチアイディー)」と呼ばれる指紋認証機能が関係しているとみられる。この機能は端末下部にあるボタン部分に指を乗せるだけで所有者個人を認証するというもので、これにより暗証番号を入力する手間が省けるようになった。アップル社ではこの「TouchID」をiPhone5sの目玉機能の1つとしてアピールしてきた。

 地元警察では、この新機能によって所有者の指紋という生体認証が必要となったため、犯人はiPhone5sだけでなく、その認証用として被害者の両指10本全てを切断して持ち去ったものと見ており、近所にiPhoneと一緒に壊死した指10本を持ち歩いている不審人物がいないかどうか、近隣住民への聞き込みを続けている。

 被害者の男性は、地元紙の取材に対し「これくらいの事件はメキシコではよくあること。あの夜テキーラを飲み過ぎてしまった自分にも落ち度がある」 と話している。また、盗まれたiPhone5sについては、「せっかくはるばるアメリカまで行って買ったのに」と惜しんだものの、「こんなこともあろうかと、iPhoneには右足薬指の指紋を登録していた。不正な利用は起きないだろう」と楽観視しているという。

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