イカ毒で男性死亡、注意呼びかけ 名古屋 これは嘘ニュースです
愛知県衛生局は1日、同県名古屋市内のすし店でイカの毒袋を食べた男性客がイカ毒のゲソニンムルゴボングによる中毒症状で死亡したと発表した。同局によると、この男性客は1日夜、知人ら計7人と来店。この時珍味であるイカの墨袋とよく似た外見を持つ毒袋を誤って食べたものとみられる。男性はまもなく手足のしびれを訴えたほか、全身のあらゆる毛穴からの出血、全身の皮膚に紫色のまだら模様が浮かび上がるなど、イカ毒特有の中毒症状を見せたため、まもなく病院に運ばれたが、同日午後10時ごろに死亡が確認された。
イカが毒を持っていることは一般にはあまり知られていないが、毒袋に含まれる毒素ゲソニンムルゴボングは、ふぐ毒テトロドトキシンの200倍の毒性があり、神経ガス「サリン」と同等とされている。
この毒素を含む毒袋を取り除く作業が必要なため、生イカの調理にはイカ取扱者3級の免許が必要。調理したすし店の店員に事情聴取を行ったところ、「毒袋があること自体知らなかった」と話し、免許を持っていないことも認めた。
同局では、これからのイカそうめんシーズンを前に、イカ毒対策の周知徹底を心がけたいとしている。
イカ毒に詳しい京都大学海洋調理学部の坂本義太夫教授(医化学)は、「かの有名な『イカ食べ他界』のフレーズを地でいった精神は評価に値する」と話す。