牛によるひよこの出産に成功 世界初 これは嘘ニュースです
新しい親子丼
ひよこの出産を成功させたのは、同大農学部の安藤夏雄教授の研究グループ。本来、鳥類の受精卵は卵殻内で育てて孵化(ふか)させるが、グループでは受精した鶏卵を、細胞分裂が起きる前の状態で殻から取り出し、そのまま雌牛の子宮内に着床させ、出産するまでの約1ヶ月間経過を観察した。
ニワトリの受精卵は本来、卵殻の中で成長するため、着床の必要はないが、鳥類は進化の過程で着床した場合でも成長できるような仕組みを獲得していることがすでに知られており、今回はその性質を利用して出産までこぎつける世界でも初めての事例となった。
受精卵は牛の胎内でも問題なく成長が進み、今月10日には、ついにひよこ1匹を出産。体長は卵で育った普通のひよこに比べてやや小さいものの、順調に育っているという。
会見の中で、記者からの「今回の実験結果が将来われわれの生活にどのような影響を及ぼすのか」との質問に対し、研究の指導に当たった安藤教授は「とりあえず『他人丼』がこの世から消滅することになる」と答えた。
研究グループでは今回の実験を踏まえ、今後は逆にニワトリの卵の中に牛の受精卵を移植し、卵から子牛を孵化させる研究に移行したいとしている。