Kyoko Shimbun 2011.04.11 News

時速36kmで走るナメクジ見つかる 北海道・利尻 これは嘘ニュースです

高速移動中のナメクジはブレて撮影される
 都立虫類研究所は、先月北海道で捕獲されたナメクジが、従来のどの種にも属さない新種であったと10日発表した。このナメクジは特殊な体液を分泌することにより、最高時速36kmで高速移動できるという。

 先月18日、北海道利尻島に住むナメクジ愛好家の男性が捕獲した。このナメクジは一般的なナメクジと異なる甘いにおいを発していたことから、同研究所に鑑定依頼があった。

 研究所では、このナメクジのDNA鑑定を行うとともに、観察を開始。体長や色は普通のナメクジと変わらないが、体表から分泌される体液の成分が全く異なっていることが分かった。さらに分泌液の成分を詳しく調べた結果、地面と体液が接する部分に特殊な潤滑性の液体層ができ、この層の上をアイススケートのようにすべりながら移動することが明らかになった。

 実際に水平なプラスチック製の机にこのナメクジを置いて、自由に歩かせたところ、最大秒速10mで移動することを確認した。これは時速に直すと36kmに相当、100mを10秒で駆け抜ける一流の陸上選手並みの驚異的な速度だ。

 また今月7日にはDNA鑑定の結果も判明し、遺伝的にもこのナメクジが新種であることが証明されたため、今回の発表にいたった。

 同研究所の蛆山(うじやま)所長は、「従来のナメクジは体液の粘度が高いため高速移動ができなかったが、今回発見されたナメクジは逆に体液を利用することで加速できるようになったとみられる。利尻島は世界でも有数のナメクジ生息地で、島民の主食もナメクジであることから、捕獲されないように逃げる過程で、高速移動できるよう独自に進化したのではないか」との見解を明らかにした。

 なお今回捕獲されたナメクジの味はにおいと同様、甘みを多く含んでおり、主食のナメクジを食べ終えた後のデザートにも向いているという。

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