Kyoko Shimbun 2008.10.14 News

「シュレディンガーのネコ」 動物虐待で逮捕 これは嘘ニュースです

 物理学の思考実験として有名な「シュレディンガーのネコ」の実験装置を実際に作って大量の猫を殺したとして、日本帝国大学物理学部の教授(68)が逮捕された。

 「シュレディンガーのネコ」は、物理学におけるミクロな量子の振る舞いがマクロな世界に反映されるということを示したパラドックスとして有名。これは量子論に見られる確率論的振る舞いにより、ガス室に閉じ込められたネコの生死もまた確率論的に重なった状態であるということを示している。

 今回逮捕された日本帝国大学物理学部教授は、この思考実験を真に受け、実際にこのような装置を作り300匹のネコをガス室に閉じ込め、そのうちの100匹を殺した疑い。教授の実験に参加した他の研究者の話によると、教授は「シュレディンガーのネコ」をまだ実際に実験をした論文がなかったことに気づき、今回の実験に取り組むことに決めたという。他の教授からは、「あくまで思考実験に過ぎない」と実験をやめるよう指摘されたが、「誰もやらないことをやらないとノーベル賞がもらえない」と主張し、実験を強行した。

 実験の結果、300匹のネコのうち100匹が死亡、100匹が生存、残る100匹に関しては生きていると同時に死んでいる状態になっていた。この結果を知った研究室の学生が警察に通報。教授はまもなく動物の愛護及び管理に関する法律違反で逮捕された。

 調べに対し教授は「先日、同級生の益川君(*益川敏英・京都産業大教授)がノーベル物理学賞を取ったのがくやしかった。手っ取り早くノーベル賞をもらうにはこれしか思いつかなかった。」と、話しているという。

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